2020年に読んだ漫画

色々あるけど10作品を挙げる。

1. あさひなぐ

女子スポーツ青春漫画。薙刀のルールなんてわからんくても良い、読んでくれ。"何者にもなれない"、というワードが琴線に触れる人には特に読んで欲しい。そこのCreepy Nuts好きの君だ。

個人的には薙刀がどうとか、試合の幕引きがどうとか、では無く、薙刀を通して旭や宮路達が葛藤し、成長いく様が非常に美しく映りました。最終巻は泣きながら読んでいました。

2. ハコヅメ

元警察官の作者による、警察コメディ漫画。 安定して面白い。伏線というか、過去を全て繋げてくる話の作り方は毎度毎度驚きがあって楽しい。日常回が始まったが、次は何に繋がるんだろうと疑って読んでしまう自分がいる。

ふとこの間のM-1の漫才論争の中に、ラジオで聞いて成り立つか否かという話を見かけた。ハコヅメは恐らく文字だけでも面白く、しゃべくり漫才的な面白さがあるなと思った。 最近の作者のインタビューで意図的に文字で埋めていると話しているが、文字で埋めているのがハコヅメの良さなんでしょうね。

https://comic-days.com/blog/entry/hakodume_3th

誰かに何か面白い漫画ないですかと聞かれたらハコヅメと答えておけば良い、というぐらい万人にオススメ出来る漫画です。

3. iメンター

iメンターと呼ばれるサービスが人間に的確なアドバイスをする世界での人々を描くSF作品。メインストーリーはありつつ、オムニバス形式で人とiメンターとの葛藤が描かれる。

メインストーリーもテンポ良く進むし、毎話毎話でどんでん返しがあり、熱量というか詰め混みが凄い。5巻ぐらいの短さで終わってしまうんでは?もうちょっと読みたいんだけどって今から心配してる。せめて10巻ぐらいは読みたいので続けて下さい...

4. 宇宙とかに比べたらちっぽけな問題ですが

「女子高生の無駄づかい」の作者が描く日常ショートコメディ。笑いの種類は無駄づかいと同じですが、こちらの方が好み。日常あるあると言えばあるあるなんだけど作者の重箱の隅を突く着眼点に毎度笑わされている。

「女子高生の無駄づかい」はドラマが再現度凄い高いので見てない人は別途ぜひ見てください。

5. ヒナまつり

ヒナまつり 19 (HARTA COMIX)

ヒナまつり 19 (HARTA COMIX)

これも完結。一巻からこんな話になるとは思いもしていなかった。 ヒナまつりだからこれでも良いかぁ、考えるな感じろ、みたいな最終巻だった。良い意味で大味というか。

ベントレーのシーンとかあんなの笑うでしょ。

6. ザ・シェフ

ザ・シェフ 大合本版 1

ザ・シェフ 大合本版 1

料理人版ブラックジャック。丁度年末年始の今みたいな時期にのんびり読んでいたい作品。というか今丁度読んでいる。一話完結で、特に料理の知識もいらず、のんびり読める。ブラックジャックよりドクターKかもしれない。Kindle Unlimitedで読めるのでぜひ。

7. アスペルカノジョ

アスペルガー症候群の少女の生き辛さを描いた漫画。生々しく暗く辛い話なので、精神的に不安定な人は読まない方が無難かもしれない。 当事者では無いのでどこまでが真偽なのかわからないが、このような生き辛さをかかえる当事者の辛さ、周りの辛さがひしひしと伝わってくる。 ハッピーエンドに無理矢理にでも持っていって欲しい。

8. キッチンの達人

https://www.sukima.me/book/title/BT0000438048/

上記で全て無料で読める。料理漫画を好きになるキッカケとなった作品。子供の頃一巻だけ家にあり、繰り返し読んでた。家庭的で実現出来そうなレシピばかりで、何となく味を想像しながら読める。ストーリーも基本のんびりしており、これも年末年始にのんびり読むのに向いている気がする。

9. そもそもウチには芝生がない

三人の子供を持つワーキングマザー、姑の介護を努める専業主婦、 水商売を行い独身、アラフォー女性三人の友情?モノ。恋愛だけで無く、子供、健康など幅広く現実的なタラレバといったところか。内容には悲壮感がありつつ、キャラクター達がポジティブで、こんな混みあった話を出来る関係性というのも素敵。

10. 夏目アラタの結婚

回想はあれど面会場と裁判所が場面の多くを占める中でこの緊張感をここまで出せるの凄いすね...。犯人は拘置所にいて全員安全圏に居るはずなのに、犯人有利で全く安全に見えない。 真相が全く見えない。サスペンス好きは迷わず読もう。