【ぼくたちは勉強ができない 17巻】うるか編完。一度結ばれ四度振られるヒロイン

ぼく勉の最新刊、かつヒロイン別ルートの話が始まった。単行本派でぼく勉がマルチルートで進むというのはTwitterで知りひたすら気になっていた。 自分の推しと必ず結ばれるルートが読める!!あしゅみー先輩ルートが読める!!でもあしゅみー先輩が四度振られるのを見ないといけない...。

この17巻ではうるかルート。一番正式なヒロインが一番最初に来た。最後に持ってくるかと思ってた。 うるかルートに入って一巻で終わるとは。5ルートあるとそれぞれのルートも1/5となってしまうのか、結構アッサリ結ばれて終わったなという印象を受けた。 それは今迄どのヒロインもそこそこの可能性を持ちつつ話が進んできて、文化祭以降もそれが変わらず、結局誰と結ばれるかまだ分からん、という状態からいきなりうるかが告白して 読み手的にはまだうるかルートに対する気持ちの備えが出来てません!という感じがしたからだろう。 一般的なラブコメであればヒロインが一人一人負けて振られて、最終的に残っていたヒロインの勝ち、という流れであるが、ぼく勉では最初に攻めたモン勝ちという展開である。 マルチルートで五人分描くと考えると、こういう展開になるんでしょうか。 うるかも、その他残されたヒロイン達が良い子ちゃん過ぎるというか何というか。他のヒロインはずいぶんアッサリ引くじゃないか。 優しさが過ぎるのか、君らは他の世界線で成幸と自分が結ばれることを知ってるんじゃないかというレベルのアッサリ。 四度あしゅみー先輩が振られるのを読む辛さを心配していたけども、アッサリでそこまでの辛さはなかった。空港に送った後の先輩と先生の姿はちょっと悲しかったけども。

あしゅみー先輩、先生という普通のラブコメであれば必ず負けヒロインになるだろうというポジションのこの二人のルートが一番気になる。そして、最終的に五人目のルートが終わったら『完』となるのか、最終的にハーレムルートも描かれるのか、どのような形で正式な完結を迎えるのか、マルチルートという描き方が全部読んだ後に自分の中でどういった感情が生まれるのか楽しみにしている。