深夜にぐだぐだ喋れる友人が欲しくなる「マヤさんの夜ふかし」

「マヤさんの夜ふかし」、Kindle二巻が発売されました。

漫画家志望の女の子豆山と自称魔女のアルバイターのマヤさん、この遠距離の友人二人がスカイプ繋いでグダグダする夜ふかしコメディ。マヤさんは実際に魔女のような能力を持っていますが、豆山には能力を見せることができず、豆山から見たら自称魔女のちょっと痛い人という扱いをされてます。深夜に、賃貸サイトみたり、同じホラー映画見たり、深夜のあるあるなグダグダ感を持った漫画です。

二人のツッコミとボケの会話のテンポが心地よく、面白いです。会話する二人がパソコンの前でスカイプ越しに会話をしているシチュエーション上、会話が多くならざるをえないので、表情、間、などで繋ぐ日常系に良くありがちなパターンだけではなく、新鮮です。日常系を馬鹿にした感じをしましたが、日常系は日常系で好きです。それぞれの表情自体は読者にしか分からず、互いにすれ違いが起きている場面などの二人の表情とシチュエーションが全く異なる、という部分もマヤさんのメンタル弱めのダメ人間っぷりと豆山の真面目な人間っぷりの対比が面白いです。

これを読んでて何より一番思うのは、毎日深夜にぐだぐだ喋ることができる友人の存在の羨ましさでしょうか。友人が少ないのがバレますね。漫画などは基本深夜に読んでますが、その読んだ瞬間の感想をそのまま誰かに伝えることができず歯がゆい思いをすることが多々あります。そのときに豆山、マヤさんのような深夜にスカイプ繋いでも適当に相手してくれる友人が居たら…!!と。深夜にあるある人に寄ってはこのシチュエーションが羨ましいと思うかもしれません。が、二人のやり取りと距離感が非常に素敵で面白いので、そんな友人が居る人も居ない人にもオススメでございます。

マヤさんの自称魔女という豆山の勘違い、マヤさんの魔女事情などは次巻以降で段々と明らかにされていくんでしょうか。